WHAT WE THINK

NOAH-Pressoが考案する「新しいデザインのカタチ」

一般的に「福祉」と聞くと、高齢者や障害のある方達の「身の回りのお世話をする」というイメージがあるのではないでしょうか。
私たちNOAH-Pressoはこの「福祉」という概念もアップデートしていく必要があると感じています。
福祉は一部の特定の「社会的弱者」に一方的に与えられるものではなく、
「それぞれの特性や個性、障害をまるっと含めた各自の世界観を尊重し、大切にしあうこと」と定義するのはどうでしょう。

例えば、「トイレで排泄ができないAさん」と「トイレで排泄できるBさん」がいたとしましょう。
現在の福祉では、「Aさん」が介護される側、Bさんが介護をする側という一方的な「福祉的関係性」が生まれます。

しかし、AさんとBさんの個性や特性まで広げてみてみると「人の気持ちに寄り添え、穏やかで誰からも好かれるAさん」と
「愚痴や悪口ばかり言って怒りっぽい、人から嫌われるBさん」という面があったとしたらどうでしょう。
こう聞くとBさんのほうが、人間性に欠陥があるとみえませんか?
その場合、AさんがBさんの気持ちに寄り添い、Bさんも心穏やかになっていくというAさん→Bさんの関係性が生まれるかもしれません。
AさんができないことをBさんがカバーし、BさんができないことをAさんがカバーするという共同関係が作られるのです。

この共同関係を「新しい福祉」と定義することで、今まで一方的なレッテルを貼ってきた人たちの本来の良さを発見することができますし、
「自分が支えてあげているんだ」という上から目線でやってきた人たちの弱い部分にも目を向け、みんなで支えてあげる関係も生まれます。

「私は障害者を支援します!」というような上から目線ではなく、「私にも障害がある。あなたにも障害がある。みんなで支え合おう」というほうがしっくりくるんです。
だから、このホームページでも「NOAH-Pressoのハンディキャップ」という形で、自分の弱みをあえて公開しています。
そうしたほうが、サポートを受けやすくなるし、自分も楽に生きられるようになると思います。

一部の社会的弱者のためのものの一方的な「福祉」ではなく、
この国に生きる我々全員のための「NEO福祉」であって欲しいと考えています。

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