大矢野 範義 / Noriyoshi Ohyano Photography by Chika Okazumi(岡積千可) 大切なことが伝わった「その先」の創造を体感したい 「伝わるべきことが伝わったとき、世の中はどう変わるのだろう。」「伝わったその先の世界を見てみたい。」 私は、そんな思いでデザインをしています。 ーまだ世に知られていない素敵な商品やサービスが伝わり、人々の暮らしを快適にする。 ー現代の人が忘れてしまった価値ある文化や精神が伝わり、歴史が継承されつながる。 ー誤解から争っていた人たち同士お互いの真意が伝わり、手を取りあってチームになる。 ー思いもよらないもの同士の価値が掛けあわされて、新たなアイデアが創造される。 そこにはきっと争いも上下の関係もない、調和の世界が広がっているのだと思います。 このような調和の世界の景色を単なる絵空事にするか、あるいは現実のものにするか、それを左右するのがデザインなのだと思います。 大切なことが伝わるためのお手伝いをデザインの力をとおして行いたいと思っています。一緒にその先の創造の世界を体感しましょう! NORIYOSHI's PROFILE 大矢野 亜裕美 / Ayumi Ohyano Photography by Chika Okazumi(岡積千可) 人生はエネルギーの実験。あの日見た「調和の世界」を見てみたい 私はこれまで、コンサルタントやデザイナーなどいろいろなことをやってきましたが、全てはエネルギーの実験をしている感覚なんです。自分がどんなエネルギーを発していると、どんな現実が起こり、どんな人と出会い、どんな感情が芽生えるのかを観察することが好きなのです。 また私は、人のもつ感情や、未来のことなどが映像で浮かぶことが多いのですが、ある日見た忘れられない映像があります。それは、渋谷のスクランブル交差点のような広い場所で、四方八方から人が大勢歩いてくる映像でした。 歩いてくる人たちは、みんな歩き方がてんでバラバラ。ある人は全力で走っているし、ある人は後ろ向きに歩いている。スキップをしている人もいれば、なかには止まっている人もいる。みんな好き勝手に歩いてくるのです。だけど不思議なことに、絶対に誰もぶつからない。みんな、完璧なタイミングでステップを踏み、人と交わっている。「そうか!これが、調和の世界なんだ!」と、直感で感じました。その映像を現実の世界でも見てみたくて、今日もエネルギー実験をしています。 私にできることは、その人のエネルギーを感じ取り、映像などで見える本質的なものをデザインに落とし込むこと。あなたの世界観を表現するお手伝いができればと思っています。それぞれのオリジナルな歩き方で楽しく人生を歩んでいきましょう! AYUMI's PROFILE 夫婦デザインユニットNOAH-Presso NOAH-Presso's PROFILE 私たちのハンディキャップ ーハンディキャップが唯一無二の個性になるー 1.世界観のないものや、偽わるための作品はつくれない 「なんとなく、ホームページを作ってみたい」「テキトーにおしゃれなものがほしい」 という方からのお願いはちょっと困ってしまいます。 私たちは、あくまでその方の中にある世界観や熱い想いを具現化するためのデザイナーです。 ないものをあるように偽わるようなお手伝いはできないのです。 2.エネルギーが合わないままでは作れない ご依頼いただいたお客様とは、まずは一度じっくりとお話をさせていただき、 どんなものが必要か、作ることができるのかを確かめ合います。 時には、当初お客様が要望されたものではないものが必要だったりすることもあります。 お話し合いの中で、私たちとエネルギーが合うかどうかも含めて、すり合わせをさせていただきたいと思っています。 エネルギーが合わないままでプロジェクトが進んでしまい、結局は使えないものができたとしても意味がありません。 最初の段階でのエネルギーのすり合わせは、とても重要だと感じています。 3.「嘘をつくのが苦手・瞬発力がない」−NORI 瞬発力にはあまり自信がありません。じっくりと考えなければ、自分なりの答えや本音を出すことができません。 なるべく嘘をつきたくないと考えているせいか、自分でも自分の本音にたどり着くのに時間が掛かるため、 言葉を選んでしまい、物静かな印象を抱かれることもしばしばです。 4.「見た目は子供、中身は武将?!」−AYUMI 見た目は、145cmの小柄な女性。しかし自己イメージは2mを超える大男。それも気性の荒い「武将」だと思っています。 実際の性格は荒々しい武将のような、ときに豪快で大胆なところがあります。 喧嘩早いところもあるのですが、そこはNORIの穏やかさや繊細さで中和され、二人でバランスをとっています。 ハンディキャップを公開する理由 NOAH-Presso二人の半生を振り返ったとき、障害のある方との接点が多かったことに気付かされます。AYUMIの弟に知的障害があり、その流れで障害者コンサルティング会社に勤めていたり、NORIが大学時代所属していたサークルが社会福祉研究会だったり。そして極め付けは社会福祉法人のホットケーキパーラーを二人で3年間運営したこと。そばにはいつも福祉というものが身近にあったのです。二人がそれぞれの半生から得た学びは「ハンディキャップを公開することは生きやすさに通じる」ということ。障害者雇用の場においては、その方の得意なこと、苦手なこと、好きなこと、嫌いなこと、仲がよい人、仲が悪い人など様々な特徴をあらかじめ把握します。先にこれらの情報を共有し、把握することで、「できないことがあるなら、できることを伸ばしていこう」「できないことは、治工具や他の人がカバーしよう」という発想が生まれます。 一般社会においては、できることや強みを声高にアピールすることはあっても、できないことや苦手なことを公開する機会は少ないように思います。むしろハンディは隠して生きるべきという観念が強いのではないでしょうか。そうすると、できないことや苦手なことが発覚した時に「こんなことがなんでできないんだ!」と、怒りの対象に変わったりします。ハンディをあらかじめ公開したほうが、お互いを助け合う意識や余裕が生まれ、結果としてお互いに楽に生きられる世界が生まれるのではないかと考えます。 これがNOAH-Pressoがハンディキャップを公開する理由です。こんな凸凹な私たちですが、あなたの凸凹と合わせて、調和の世界を作っていけたらと思っております。 WORKS